試作中の商品・BLOG
- ベルト修理
- ご近所さんからベルトの修理を頼まれました。<div>ダンヒルのバックルが気に入っていて捨てられないとの事で、初めてのベルトですがお受けしました。</div><div>好きなものを大事に使い続ける...素敵です。</div><div><br></div><div>ベルト用の革を仕入れようと探しましたが、どれも微妙に厚く、送料が勿体ないので手持ちの厚口革を切り出して作ってみました。</div><div>ブランドベルトの綺麗な感じは出せないのですが、スムースなオイルレザーの一枚革も悪くないかと。</div>
- シザーケースのオーダー品製作
- <div>従来商品の製作はプロの職人さんに委託していましたが、2023年8月から革小物を中心にハンドメイド対応を始めました。<br></div><div><br></div><div>今回、知り合いの花草使い人さんから、花草木剪定用のシザーケースのご相談を頂き、初めて小さいバッグをハンドメイドして納品させていただきましたので、紹介させていただきます。 </div><div><br></div><div>メイン素材は空打ちして自然なシボを出したオイルレザー(プルアップレザー)を使用。</div><div>色はナチュラルなオリーブです。</div><div>本体はベルトポーチの型をベースに、フラップを外して、長さを1cmだけ小さくしました。</div><div>内装はベルポーレンに革を筒状にしたポケットをカシメで取り付けた収納を、ジャンパーホックで本体に実装。土などで汚れた際に取り外して掃除できる仕様です。ポケットのサイズ変更などメンテナンスし易いメリットもあり。</div><div><br></div><div>外装は、植木鋏用のポケットと折り畳み鋸用にサイドベルトを。</div><div><br></div><div>ストラップは通常腰に巻いて使われますが、ライブなどイベントに合わせて(衣装に合わせて)ショルダー使いも可能な長とで、送りカンにて長さ調整できるタイプにしました。</div><div>本体へはナスカンにて取り付け。</div><div><br></div><div>今後もオーダー要求ありましたら可能な範囲で取り組んでいきたいと思います。</div>
- プルアップレザーのキズ修復力
- <div>cavanで使っているオイルレザーは <a href="https://cavan-bag.com/oil_leather_bag.php">良品のこだわり -> オイルレザーバッグについて</a> でも紹介させていただいていますが、オイルを飽和レベルまで含ませた所謂「プルアップレザー」を使っています。</div><div><br></div><div>革の表面を擦ったり、折り曲げると、オイルと染料が革の繊維の中を移動する現象が見られ、革を取り扱う際や、バッグの製作過程において色ムラが付いてしまう事もあります。</div><div>尚、オイルを沢山含ませていると聞くと、触るとオイルでギトギトになるのではないかと思われるかもしれませんが、その様な事はありませんので念のため。</div><div><br></div><div>表面がスムースなオイルレザーは、実は細かいキズが付きやすいのですが、前述の特性を活かして、浅いキズがついた際は、指のお腹や柔らかい布で擦ってあげると、オイルと染料が馴染む事で目立たなくする事ができます。</div><div>以前Instagramに投稿した動画を下記リンクよりご参照下さい。</div><div> ↓</div><div><a href="https://www.instagram.com/p/CVHeI9GhhqN/">キズ修復動画</a></div><div><br></div><div>ちなみに写真と動画に使っているバッグは、私が普段使っているトールトートで、艶が出ていい感じにエージングしてきています。蛍光灯の下で撮影した為、白くテカってしまっていますがご了承ください。</div><div><br></div><div>使い込むことで付いたキズやシワと共にエージングしていく、少しワイルドな革らしさがお好みの方は、スムース系のアルトシリーズをお試しください。</div><div> ↓</div><div><a href="https://cavan-bag.com/shop/1712">カバードトート</a></div><div><a href="https://cavan-bag.com/shop/751">トールトート</a></div>
- 帆布ブリーフケース
- <div>主に出張(外出)の際に使っている「帆布ブリーフケース」を紹介させていただきます。</div><div><br></div><div> メイン素材はトートバッグと同じ10号のパラフィン帆布で、裏地は丈夫な綿オックス。見た目の印象よりとても軽いです。</div><div><br></div><div> サイズ感は、通勤電車で座った時に膝の上に普通に置いてもお隣さんの邪魔にならない幅で、縦横サイズに対して比較的厚みがあり、見た目より収納力はあると思います。</div><div><br></div><div> 使用例は3枚目の写真を参照ください。</div><div> ノートバソコンは背面の部屋に保護バッグを入れて使っています。13.3型までは無理なく収まりますので、ビジネスマンが日常的に持ち歩くPCはほぼカバーできる筈です。</div><div> ブリーフケースというと、書類を入れる鞄になりますので、真ん中のメインの部屋は、両開きファスナーで側面まで大きく開口して、厚みのあるA4のパイプファイルが入ります。</div><div> 最近は紙の資料も減ったので、PC用小物やペットボトル、弁当箱など嵩張るものを入れる使い方も。</div><div> ちなみに写真は財布用の金型と生地が入っています。</div><div><br></div><div> 取り外し可能な底板は、実は後付けで準備したもので、底と部屋間の仕切りが若干頼りなく感じる為、次期モデルで対策を検討中です。</div><div><br></div><div> また、ファスナーを開ける時に、どこか掴むところがあると良いなと思い、本体のファスナー端に革つまみの追加を考えています。</div><div><br></div><div> 帆布バッグは革バッグに比べて廉価なイメージかと思われ、価格は極力抑えたいところですが、構造的に加工費がそこそこ掛かってしまい、対策を追加すると更にコストが掛かってしまう点が懸案です...</div><div><br></div><div><br></div><div><a href="https://cavan-bag.com/shop/274">販売中の帆布ブリーフケースの詳細はこちら</a></div>
- 帆布トールトート
- <div></div><div> <div><div>2022年8月12日更新</div></div><div><br></div> 私物として約一年ほど愛用している「帆布トールトート」の使い心地などを紹介させていただきます。</div><div><br></div><div> パラフィン帆布のトートバッグは、防水性と丈夫さで、最近ではアウトドア用としても人気があり、丁寧に大事に使っていただくのももちろん良いですが、ガシガシ使って敢てユーズド感を出すのもありかと思います。</div><div><div><br></div><div> パラフィンの効果で芯のあるハリ感が特徴ですが、使っていくと少しづつ柔らかくなっていきます。但し通常の綿素材の様にくたっとした感じにはなり難く、形を保持する様なコシの強さがあります。</div><div> 一枚目の写真を見ていただくと、真ん中が縦に少し凹んだ様な跡が見えますが、これは内装の2分割仕切りポケットに長財布など物を入れたままにしていた為、外形にクセがついたものです(写真を撮る時は中身を空にしています)。</div><div> 使い込むことで自分のものへと馴染んで行く、オイルレザーバッグのエージングと似た感覚だと思います。</div> <br></div><div> 参考までに、パラフィンとはクレヨンやロウソクの原料にも使われ、和名では石蝋(せきろう)と言います。常温では柔らかい固形で、融点は判りませんが高温にすると液体になります。</div><div> 我々が使っているパラフィン帆布は、液体のパラフィンに生地を浸して作られたものです。</div><div> 皺やテカリが気になる時は、あて布をしてアイロンをかけるとパラフィンが熱で馴染んで概ね復活するのでお試しください。</div><div><br></div><div> 使っていて少し気になるのは、いつも肩に掛けて使っていますが、なで肩の為か外側の持ち手が肩から外れがちな点です。荷物をパンパンに詰め込んだ時は、肩に掛ける事すら難しい場合もあります。</div><div> もう少し持ち手を長くすると対策できそうですが、今度は小柄な女性が手持ちした時にバッグの底が床に擦ってしまう事が懸念され、そのバランスは悩ましいところです... <br></div><div><br></div><div><a href="https://cavan-bag.com/shop/901">販売中の帆布トールトートの詳細はこちら</a><br></div>
- ファスナーを少し掘下げる
- <div> バッグや洋服などで使われているファスナー(Fastener)。</div><div> 辞書を引くと、動詞のfasten(固定する, 留める, 締める) + er で固定/留める/締めるもの という普通名詞。ネジや釘、ホック、クリップ、マジックテープ(固有名詞)などを含む、点や線、面で固定する留め具類を広く指すものでした。</div><div> 我々日本人がイメージする「ファスナー」は、ワールドワイド的には「スライドファスナー(Slide Fastener)」になる様です。</div><div> 業界ではかつて「線ファスナー」と言われていたとか。</div><div><br></div><div> 米国ではスライドさせたときの音から名付けられた「ジッパー(Zipper)」という商標が流行って、今日では普通名詞化されるほど浸透しているそうで、シュリンク系オイルレザーを使った2作目のショルダーバッグの商品名「ジップトップショルダー」に使わせて貰いました。</div><div> 日本で古くから使われている「チャック」は、巾着が語源と言われる元々はある企業の商標だったものが、こちらも国民に浸透し過ぎて普通名詞になった様です。<br></div><div> 世界各地でそれぞれ独自の呼び名が存在している様ですので、海外に行かれる際は事前に確認されておくと役に立つかも。<br></div><div><br></div><div> 最後に…</div><div> スライドファスナー(以降ファスナーと呼びます…)をザックリ分類すると、「金属ファスナ(メタルファスナー)」と「樹脂ファスナー」、樹脂製の「コイルファスナー」になるかと思います。</div><div> cavanのバッグでは、オイルレザーバッグには丈夫な金属ファスナーを、パラフィン帆布バッグと内装ポケットには布の素材感に合せてコイルファスナーを使っています。<br></div><div> 宜しければ商品ページでチェックお願いします☟</div><div><br></div><div> 切り取った写真の順番で…</div><div><a href="https://cavan-bag.com/shop/1953">・本革ジップトップショルダー</a></div><div><a href="https://cavan-bag.com/shop/274">・帆布ブリーフケース</a></div><div><a href="https://cavan-bag.com/shop/768">・本革トールトート(内装ポケットで使用)</a></div><div><a href="https://cavan-bag.com/shop/883">・帆布トールトート(内装ポケットで使用)</a> </div>
- サコッシュとは
- <div> ヨーロッパで人気のサイクルロードレース。</div><div> カロリー消費が激しくタフなレースでは糖質補給が重要となり、サコッシュと呼ばれる簡易的な肩掛け袋に補給食を入れて、レース中の選手に手渡されます。チームスタッフがサポートカーや沿道から、またはアシスト役の選手が運んだり。</div><div> 受け取った選手は、中に入っている高カロリー機能食などをジャージのバックポケットにしまうと、用済みのサコッシュは道端にポイっと捨ててしまうとか。チームロゴなどがプリントされたサコッシュは人気があり、沿道のファンが回収して持ち帰るそうです。</div><div><br></div><div> そんなヨーロッパ発祥のスポーツグッズをモチーフに、幅広くアレンジされて広まっているサコッシュですが、原型をイメージすると、コンパクトな肩掛けバッグで、マチなし、ポケットなし、装飾無しのシンプルな構造がベースになるのかと思います。</div><div><br></div><div> ちなみに、"sacoche(フランス語)"をGoogle翻訳で訳すと日本語で「バッグ」。逆に「バッグ」をフランス語に訳し直すと"sac"となりました。</div><div> "sacoche"も"sac"もバッグ。違いが調べきれなかったのですが、バッグ全般を"sac"と言い、前述のイメージと字面から、"sac"と"poches(ポケット)"を組み合わせた造語が"sacoche" の語源ではないかと想像されます。小さいポケットの様なバッグ…あくまでも個人的な予測です。</div><div><br></div><div> サコッシュと言えば布かナイロン製で数千円前半で買えるものが主流かと思うのですが、丈夫なオイルレザーでサンプルを作ってみました。</div><div> ショルダーストラップを外して、ポーチやバッグインバッグとしても使える2wayタイプです。<br></div><div><div>☞ <a href="https://cavan-bag.com/gallery/gallery006.php">レザーサコッシュ</a></div> <div><br></div></div><div> 完成しましたら改めてお知らせします。<br></div>
- 天マチファスナー
- <div> トートバッグの口の閉め方ーその2</div><div><br></div><div> 2021年12月末より販売開始した本革カバードトートで採用している「天マチファスナー」。</div><div> トップをファスナーで閉められる所謂ファスナートップを「天ファスナー」、トップを閉めた時にマチが出来る様に蓋(カバー)を付けたものを「天マチ」、これを組み合わせてトップに蓋があってファスナーで閉められる構造を「天マチファスナー」などと言われています。</div><div><br></div><div> 蓋の付け方は、上から下に垂らす形と、下から上向きに立てる方法の大きく2種類ありますが、オイルレザー製のカバードトートでは後者の構造を選択しました。</div><div><br></div><div> それぞれのメリットとデメリットを比較すると...</div><div><br></div><div> まず、採用しなかった、上から下に垂らす構造ですが、メリットは①蓋を最上部に取り付けられるので、蓋を閉めた時の室内高さが最大で使える。②蓋を開けている時、蓋が下向きなので重力に逆らわず邪魔になり難い。③見返しの革が節約できる(構造にも因ります)などが考えられます。</div><div> 逆にデメリットは、蓋を閉める時、ファスナーが少し下の方にあるので、スライダーが掴み難くくて閉め難い時がある(構造に寄ります)くらいでしょうか。</div><div><br></div><div> カバードトートバッグで採用した、蓋を上向きに立てる場合は、前者の裏返しになるので、デメリットの方が多いのかもしれません。</div><div><br></div><div> 敢えて後者(蓋を上向きに立てて取り付け)を選択し理由は、蓋を利用した隠しポケット(あおりポケット)を付けたかったからです。蓋を開けずに財布やパスケースなど大事な物を取り出せる、目立たないポケット。隠しポケット自体はとりたてて目新しくはないですが、この様なコンベンショナルなトートバッグでは見かけないので(見逃しているだけかもしれません)、是非取り入れたかった仕様です。</div><div> それと職人さんが上向きの方がやり易そうだったので。</div><div><br></div><div> どちらがお好みでしょうか?ご意見有ればお問い合わせからお願いします。</div><div><br></div><div><a href="https://cavan-bag.com/shop/1712">本革カバードトート(ブラウン)</a> <br></div>
- 熨斗って?
- <div> ギフトラッピング対応を始めるにあたり、少し個性的なデザインにできないかとあれこれ考えて、熨斗紙をモチーフに商品を革で巻いて革紐で縛る方法をバリエーションとして加えてみました。</div><div> サイズの大きいレザーバッグなどはコスト的にかなり難しいので、長財布専用になりますが。</div><div><br></div><div> そもそも熨斗(のし)とは何なのか、日本のしきたりが関係している筈なので、モチーフとは言うものの相手に失礼があってはまずいと考え、少し調べてみました。</div><div><br></div><div>❖熨斗とは</div><div> 写真にある通り、熨斗袋や熨斗紙の右上にある飾りの事を言います。</div><div> 熨斗飾りの中に挟まっている黄色く薄いものは、鮑(あわび)を薄く削いで、干して乾燥させて、竹筒で押し伸ばした(のした)もので、熨斗鮑(のしあわび)と言います。</div><div><br></div><div> 諸説ありますが、鮑は長寿をもたらす食べ物と言われ、古来より縁起物として、贈答品に添えられていた事にはじまり、鮑を黄色い紙で模して簡略化された形で現在に至っている様です。</div><div><br></div><div>❖熨斗とは切り離せない水引</div><div> 包みを結ぶ「飾り紐」を水引と言います。</div><div> 紐の本数や色、結び方でそれぞれ意味をなしており、使い方を間違えると、失礼になる可能性があり、気になるところです。</div><div><br></div><div> 本数は、慶事は奇数本(3本、5本、7本)が基本で、弔事は偶数本との事。偶数本は避けた方が良さそうです。</div><div><br></div><div> 色は、慶事全般的に「紅白」が使われ、結婚祝いや長寿祝いなど一生に一度のお祝い事には「金銀」、弔事には「黒白」や「黒銀」。</div><div><br></div><div>※ギフトラッピングでは革紐で代用して、商品と同じ色を基本に1本となります(慶事の奇数)。黒革紐が少し引っ掛かりますが、アレンジものという事でお許しを。</div><div><br></div><div>❖水引の結び方</div><div>・蝶結び/花結び(写真の左革);一般的な贈答に使われ、何度も結び直す事ができるので、何度繰り返しても良いお祝い事で使われます。繰り返して欲しくない結婚のお祝いや病気のお見舞いにはタブーとなります。</div><div>・あわじ結び(写真の右側);一度結ぶとほどくのが難しいため、弔事のほか繰り返すと良くない婚礼やお見舞いなどで使用します。また、強く結ばれることから「末永く良きお付き合いを」という意味がこめられているとか。</div><div>・結びきり;結び目の先が上になるように固く結ぶ方法で意味合いはあわじ結びと同じ。あわじ結びが面倒なのでただ結んだだけという説も。あわじ結びのカジュアル版。</div><div><br></div><div>※商品説明のイメージ写真では、長さの関係もあり本結びになっています。ほどきにくいあわじ結びの流れになりそうですが、目的が判らない場合は、敢て意味のある結び方を避けて、緩めな本結びとさせていただきます。目的がわかりましたら、蝶結びもしくはあわじ結びを使ってみようと思います。</div><div><br></div><div> ラッピングに関してご希望ありましたら、遠慮なくご相談ください。</div><div><br></div><div> 商品詳細説明ページでラッピングイメージをご確認ください。</div><div>☞<a href="https://cavan-bag.com/shop/1098">ラウンドファスナー長財布</a></div><div></div>