帆布トールトート
2022年8月12日更新
パラフィン帆布のトートバッグは、防水性と丈夫さで、最近ではアウトドア用としても人気があり、丁寧に大事に使っていただくのももちろん良いですが、ガシガシ使って敢てユーズド感を出すのもありかと思います。
パラフィンの効果で芯のあるハリ感が特徴ですが、使っていくと少しづつ柔らかくなっていきます。但し通常の綿素材の様にくたっとした感じにはなり難く、形を保持する様なコシの強さがあります。
一枚目の写真を見ていただくと、真ん中が縦に少し凹んだ様な跡が見えますが、これは内装の2分割仕切りポケットに長財布など物を入れたままにしていた為、外形にクセがついたものです(写真を撮る時は中身を空にしています)。
使い込むことで自分のものへと馴染んで行く、オイルレザーバッグのエージングと似た感覚だと思います。
参考までに、パラフィンとはクレヨンやロウソクの原料にも使われ、和名では石蝋(せきろう)と言います。常温では柔らかい固形で、融点は判りませんが高温にすると液体になります。
我々が使っているパラフィン帆布は、液体のパラフィンに生地を浸して作られたものです。
皺やテカリが気になる時は、あて布をしてアイロンをかけるとパラフィンが熱で馴染んで概ね復活するのでお試しください。
使っていて少し気になるのは、いつも肩に掛けて使っていますが、なで肩の為か外側の持ち手が肩から外れがちな点です。荷物をパンパンに詰め込んだ時は、肩に掛ける事すら難しい場合もあります。
もう少し持ち手を長くすると対策できそうですが、今度は小柄な女性が手持ちした時にバッグの底が床に擦ってしまう事が懸念され、そのバランスは悩ましいところです...